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阿部 俊彦*
Isotope News, 0(508), p.12 - 15, 1996/09
1995年2月以来滞在している標記センターの概要を紹介する。センターの所在するPUSPIPTEK研究開発団地、センターの含まれるスルポン原子力研究センターについて簡単に述べ、次いでセンターの沿革、人員、組織、予算、施設の規模を説明した。研究開発の内容について、主建屋における原子炉中性子によるRIの製造及び放射性医薬品の生産、サイクロトロン棟における荷電粒子によるRIの生産及び製品の品質管理の順に記述した。放射線管理について簡単に触れたのちRI生産事業その他インドネシア原子力庁の生産部門の民営化の進展状況の概要を述べた。
爪谷 章*; 源河 次雄; 森 千鶴夫*; D.F.G.Reher*
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research A, 339, p.377 - 380, 1994/00
被引用回数:5 パーセンタイル:53.36(Instruments & Instrumentation)Ir金属ワイヤ線源及び水溶液標準線源について光子の自己吸収を解析的に計算した。校正された電離箱の電離電流に対する自己吸収効果についても評価した。電離電流への自己吸収の寄与は非常に顕著で、本実験に用いた電離箱で金属ワイヤ線源を測定する場合、補正量は1.090.01となることがわかった。
源河 次雄; 岩本 清吉; 竹内 紀男
Transactions of the American Nuclear Society, 65(SUPPL.1), p.67 - 68, 1992/00
金属イリジウムを放射化して製造した種々のIr線源が癌治療用として広く使用されている。原研では国内需要にほぼ見合った量の製造頒布を行っているが、普及に伴い使用者側との間で値付けに対するトレーサビリティの確立が必要となり、標準線源の供給が望まれている。しかし、金属イリジウムは溶解することが困難なので4-同時計数法を適用することができない。そこでカロリメトリによるIr線源の放射能絶対値を非破壊で求める実験を行った。実験では、Irからの放射線をすべてカロリメータの中で熱に変えるために、タングステン製放射線吸収体を設計し、150MBq程度の放射能を1.2%(1)の不確かさで決定することができた。また、線源自身による放射線吸収に関する知見を得た。
佐藤 彰; 木暮 広人; 今橋 強
JAERI-M 91-020, 83 Pages, 1991/02
日本原子力研究所では、がん治療用密封小線源として金-198グレイン及びイリジウム-192線源(ヘアピン、シングルピン、シンワイア、シード、シードアッセンブリ)の製造技術を確立し、広く国内の医療機関に供給している。これらの小線源は白金管の鞘で被覆した高純度の金、白金-イリジウム合金線及び合金粒をJRR-2またはJRR-4で照射して製造する。ターゲツト物質の製作、製造技術の開発、放射能の自動測定装置、シードアッセンブリの自動組立装置などの機器開発、JRR-2及びJRR-4運転停止時のオーストラリア原子炉及びJMTRでの照射の検討等を行なった。1989年度の供給量は、金グレインが48回の製造で2,570個、イリジウム線源が39回の製造で4,852個で、いずれも国内需要のすべてを供給している。本報告書は製造作業の手引書としての利用もできるように、必要な関連資料も添付した。